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【袴着付け】気を付けたいポイント3つ(着付師さん向け)

今月は実践講座も個人レッスンも袴着付けで燃えております(笑)

今日もよろしくお願いいたします


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袴着付けは体力勝負


袴着付けはとっても大変!
体力勝負です。

と言いましてもあまり信じて頂けなかったり・・・(^_^;)

袴の着付けは流れが簡単ですしね。
体力なんて使わなくてもお着付けは出来ますしね。

しかし!
着付けのことを知れば知るほど、着付けの難しさや奥深さに不安を感じてしまうものでして・・・。
だって、着物の立ち居振る舞いをご存知ない方々が袴をお召しになることが多い訳でして、着物だけでも大変なのではないかと思うものをその上に袴をお召しになるのですから裾を踏んでしまったり、椅子に座る際には袴に要らぬ力をくわえてしまい崩れにつながったりと・・・あれこれと想像をしてしまい、その対策を取るための着付けを考えるようになります。

すると今までの着付け方法では甘い!と気付いてしまいます。

といろいろ改善していかなくてはならないと思ってしまうわけです(*^^*)

その結果、袴着付けは振袖よりも大変かも?
本当に体力勝負なのね・・・と言う結論となります。


1.癖を知りましょう●袴着付けは着付師の癖が着姿に影響してしまうもの


袴の着上がりは、袴のひだが広がることなくストーンと下がっているとほっそり見えますし横から見たときも美しいですよね。
後ろの袴丈のみ短くなっていたりしては、後ろからだけではなく横から見たときの美しさも半減していまいますね。

袴のひだが広がってしまう原因はいろいろとありますが、主に着付師の癖が出てしまうことが多いように思います。

微妙なずれが着姿に影響してしまったりします。
傾きがある着上がりの場合には、紐を回す際に低い方のみ(または高い方のみ)ご自分の平衡感覚がよろしくなかったり。片方のみ紐の回し方に力が入っていなかったり。締めなくてはいけない箇所を正しく認識していなかったり。

などなど。
このような微妙なズレなどが袴の着姿に影響してしまいます。

振袖の場合でしたら、部分的にずれなどがある箇所のみ「あれ?」と思われるくらいですが、袴の場合はアンダーバストから下全部となりますので目立ってしまいます。

シワの処理をいつも適当に済ませていると、着付け上がりで直したくても既に手直しできない状態になっていたりということも出てくると思います。

私は明後日から卒業式のご依頼が一週間、翌週も数件続きますが、いよいよ卒業式のお着付け本番を迎えられる方も多いと思います。もしもご不安でしたら、着付けボディーに着付け上げた袴姿をチェックしてみてくださいね。

ご家族様がいらっしゃれば着上がりを見て頂きまして、


  • 前の中心はあっていると思う?

  • 後ろの中心はあっていると思う?

  • 横から見て、前後の袴の高さ(丈)で気になるところある?

  • ひだは綺麗に揃っていると思う?

  • 窮屈そうに見える?


と笑顔で聞いてみましょう!
着物のことを全く知らない方の意見はとても大事です。自分では気付かないことを教えてくれます(*^^*)

チェックが終わったら最後にもう一つのお願いを。
前後の袴の裾を引っ張ってもらってください。後ろは他人に裾を踏まれたときのことを想定して思い切り、前は階段を上る等で踏んでしまた時のことを想定して(*^^*)

袴の前はご自分で踏むため真下に力がかかりますが、後ろは後ろにいる方が踏むと同時にご本人は前に進むため斜め45度くらいの角度で力がかかります。風などで裾が膨らんでいたらそれ以上後ろにかかるかもですが・・・(^_^;)

引っ張って頂くときはそのイメージをしながら、その角度なるようにお願いすると良いですね。
力は一瞬でかかります。ジワ~っとかかるものではありませんよね。

結果はいかがでしょう?
前後の袴、崩れはないでしょうか?


崩れがあったところは現場でのお着付け後に実際に力が加わってしまう可能性大ですから、前日までに重点的に着付けの練習をされると安心ですね。


2.袴紐の扱いは腰紐のかけ方と同じ


ずれがあったりという微妙な点は着付師さんの癖直しのためご自身で研究していただけれは必ずなおりますが、袴紐のかけ方は腰紐のかけ方と同じくらいしっかりとかけますので、着物の腰紐をイメージして袴のお紐を回してくださいませ。

着物の着付けのなかで、腰紐はしっかりとかけますでしょう?
要のお紐ですからね。
ぜひ取り入れてみてくださいませね。

私のテキスト「腰紐のかけ方」をご購入いただいている方は、あのかけ方をイメージして袴紐をかけてくださいませ。袴紐のかけ方では着物の腰紐の時よりも大変ですが、あのかけ方でしたら着崩れの心配はありません。袴の前紐と後ろ紐のどちらも同じように「腰紐のかけ方」をイメージしながら進めてくださいね。不安は解消されますわ(*^^*)

着付師【1】腰紐のかけ方:苦しくない!緩ませない方法を解説


3.中心を見誤ると大変!


お紐を取るときも、衿合わせの時も、肌着や長襦袢、着物、袴の全て、中心が大事なポイントになってきます。

中心の狂いは着付けに影響しますし、着姿の美を欠いてしまうこともあります。
袴のひだの広がりも、中心のズレが原因ということはよくあります。
練習時では着付け上げたら写真や動画をとって確認をしてみると中心のズレなどがよく分ります(*^^*)
肉眼で見るのとは違いますので不思議ですよね~
良いお勉強になります(*^^*)

着付け中は常に中心を意識しながら、本番のことを想像しながら笑顔でお着付けを進めて参りましょうね(*^^*)


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カテゴリ: 袴の着付け