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帯の長さが短い時の対処方法のテキストをご購入くださいました方からご質問を頂いたこともありまして、こちらでまとめてみたいと思います。
着付師■短い帯のお太鼓結び
お太鼓結びについて
お太鼓結びは、ミス、ミセスに関係なく結ぶことの出来る基本の帯結びです。
またお太鼓は、慶事と弔事にも関係なく同じ形となりますがいくつかの決めごとはありますね。
お太鼓結びの慶事と弔事の違い(大きさ)
身長や体型によってのお太鼓のバランスというものがありますので、お召しの方に合った大きさを基準としまして
●慶事は大きめ、たれ先の長さも少し長め
●弔事は小さ目、たれ先の長さも控えめ
となります。
お太鼓結びの慶事と弔事の違い(二重太鼓と一重太鼓)
慶事では二重太鼓となりますが弔事では一般的には一重太鼓となります。
黒共帯では名古屋帯の仕立て、または京袋の仕立てが多いですが、喪服に二重太鼓を結べるよう袋帯の黒共帯もあります。
お太鼓結びの手先は左右のどちらから通すのが正しい?
着付けを習い始めた方で、お教室だけの情報で練習を重ねている場合には疑問に思うことはないかもしれませんが、今はインタネットでいろんな情報を収集できる時代ですので、興味を持たれている方は着付けの情報をあれこれと調べていらっしゃると思います。
すると、帯結びの手順で「手先を預ける」説明で「右から前に預けます」という解説と「左から前に預けます」との違いにどちらが正しいのかと疑問を持つようになったりします。
結論としまして、どちらからでもOKですので、気にされなくても大丈夫です。
結び方手順が異なることで、左右の決まった方から通すことになるなるため、手先を左右のどちらから通しているかでそれが流派となる場合もあります。ご参加者の多くが着物という集まりでは、流派ごとに右から通してあったり、左から通してあったり・・・と分かれます。
ご自分がかかわった着付け教室などのイベントでは、その流派に合わせ基本通りに結ばれた方がよろしいですね。
着付師さんも同じで、着付け学院経由、着付けの派遣などで頂くお着付けの場合には、流派のとおりに仕上げる方がトラブルを防げます。
個人でされているお着付けでも、お客様に確認するなどの配慮があった方が良い場合もあります。ご自分が普段されている方法が当たり前と思い込んでいて、お客様に「普通は右(または左)から通すのが一般的となっています」と言わない方が無難です。
手順によって左右に分かれる
お太鼓結びには幾通りもの結び方があります。
- 結ぶ、結ばない
- 後ろで結ぶ、前で結ぶ
- 手先をそのまま、流れに逆らって
- 仮紐を使って、仮紐を使わないで
- 帯の柄を優先させる
- 関東巻き、関西巻き
- 帯の長さによって
いろいろありますね。
結び方が違うことで、お太鼓の中へ手先を通す流れが違ってきます。
しかし工夫をすることで、手先の向きを逆にすることも可能です。
いつもの方法とは逆に手先を通してみる流れを経験してみると今後に役立つことがあるかもしれません。
いつもと違う流れはちょっとやりにくいと思いますが、すぐに慣れます♪
お太鼓柄で前のポイント柄と後ろの太鼓柄を上手に出すことが出来ない帯をお持ちでしたら、方法を変えることで柄を希望の場所に出すことが出来るようになる場合もあります。
工夫次第で「今までの苦労は何だったの?」「キライだった帯が好きになった!」ということもあります。研究してみてくださいませ。
私の方法
私は、関東巻きで帯結びを行います。
手先を左肩に預け、反時計回りに帯を巻きます。
最初は結ぶ方法
初めての帯結びは、着付け学院で習った結ぶ流れでした。
結構大変でしたね・・・。筋肉痛に…(笑)
続いて、結ばない方法(ねじる流れ)
その後結ばない流れを着付けの経験の長いベテランさんより教えて頂きました。
後ろでねじって右脇から前に預ける方法です。
現在の結ばない方法(人にも帯に優しい流れ)
しばらく(たぶん4~5年)ねじる流れで行っていましたが、お太鼓の中でそのねじられている部分がふくらんでしまったりすることもありますし、そのねじっている帯の傷みが気になるようになり、今の親先生に教えて頂いた左脇から前に預ける方法をずっと行っています。
帯の傷みはほとんどありませんし、お太鼓の中がふくらんでしまうことがありませんのでスッキリとしたお太鼓になります。
ねじる時に比べ、帯を幾分長く使えますので、お太鼓柄の帯でも柄が出しやすくなります。自分でここに出したい!と思ったところに出せるって気持ちが良いですよね♪
私のお教室の生徒さん方には、全てこの方法でお伝えしています。
昔の帯をお持ちの方も多く、慣れるまではポイント柄を上手に出すことは難しいのですが、慣れてきますと余裕で柄調整が出来るようになります。
結ぶ流れでは残念ですが柄を出すことは難しいでしょう。
結ばないことで、帯を長く使うことが出来、結果楽な流れで帯結びが出来ます。
この方法は着付けクリップを使用します。
着付けクリップのついてはこちらをご覧くださいませ。
私の愛用品の写真もあります♪
●【着付師】着付師クリップの選び方は着付師によって違う
明日、結ばない方法の手順をご紹介しますね♪
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