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お肌のデリケートな方への着付け

気温が上がってきますと、お肌のトラブルが出てきますね。

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ちょっと動くと汗ばむ日も増えてきましたね。
お着物で過ごすには、暑さ対策も必要になってきます。

普段着物を楽しまれている方は、天然素材を取り入れたり重ね着の枚数を減らしたりと、工夫することが出来ますね。ご自分のその日の体調に合わせて加減でしていくのも着物通ですものね。


柔軟剤に注意!


肌着は、いつも清潔にしておくものですので、普段着物を楽しまれている方もそうでない方も、管理はキチンとされていると思います。

今は柔軟剤の香り付けもお洒落のひとつという感じもあり、各メーカーさんで競うように新しい香りが出てきていますね。

私はね、今がこの香りが好きでダウニー卒業しております。




香り付けの柔軟剤は、香りが繊維に残るわけですから、お肌がデリケートな方はちょっと気を付けないといけませんね。汗をかくと柔軟剤が溶け出し、お肌に悪さをすることもあるでしょう。

お肌が炎症を起こしてしまうと、痒さが続きお着物でのお出かけを楽しむどころではなくなってしまいますね。

管理としましては、気温が上がって汗ばむような日の場合には、柔軟剤は避けておくと安心ですね。


私たち着付師としましては、お客様のお洗濯までは管理できませんので、着付けの時にちょっと気をつけて差し上げたいと思います。


デリケートなお肌には、縫い代が影響を与えることも


柔軟剤のこと、そしてお肌へ擦れることの心配もありますので、肌着は裏と表を逆にすることで、お肌への影響を少なくすることが出来ます。

裏面を表にして着付けます。

赤ちゃんの肌着って、縫い代が表になっているものを目にしますでしょう?

▼こういう肌着です


縫い代が出てしまっている為、お肌に擦れやすくなりますね。
そうならないよう、縫い代は表に出してしまうということです。


肌着は、この季節ですと一枚ものになっていますでしょう。
そうしますと縫い代が存在してしまいます。




脇と衽のところに縫い代が・・・。


擦れでかゆみが出てしまったとしても、その部分は帯の中。そう簡単にかくこともできません。お着物ですからそのようなお姿は人様にも見せられませんしね。

痒さを我慢しなくてはならないのはお辛いですよね。

せめて、縫い代がある裏面を表側にしてお召し頂ければ、縫い代から・・・ということが防げます。
お肌にトラブルの無い方にとっては肌襦袢のちょっとした縫い代くらい全然気にもならないと思いますが、デリケートなお肌の方には配慮して差し上げたいところと思っています。

裏を表にしてお召し頂くだけのことですので・・・(*^^*)

ただし、勝手にしてしまうと「着付師さん、表と裏を間違えたのね」と思われてしまいますので、キチンとお伝えしておかないといけませんね。

その時の言葉選びもまた慎重にしなくては・・・ですね。


タオルにも注意が必要


補整にタオルをお使いの時にも、お肌のデリケートな方には配慮したいですね。
タオルにも柔軟剤がいっぱい!
クンクン…♪良い香り~(^_-)-☆

そのような場合、お肌に直接触れると、汗ばんだ時にはやはりトラブルとなってしまう場合もありますね。
直接当たらないように補整をする、またはお肌に当たってしまうようであれば、その部分にガーゼを当てておくなどしますと、いくらか軽減されると思います。

タオルの下にガーゼを当てるだけのことですのでね(*^^*)


この時もやはり、言葉選びは慎重にしたいですね。

お肌にトラブルがある時は、出来れば気付いてほしくないと思うでしょうし、そのことに触れられたくないと思われる方が多いと思います。

配慮してお着付けさせて頂いたにもかかわらず、そのことでお心を傷つけてしまうことにもなりかねませんので「自分だったら・・・」と考え、どのような流れにしていくのがお客様にとってベストなのかという点が大切なポイントですね。



私も暑さ対策して、明日も涼しい表情でお教室へ・・・(*^^*)






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カテゴリ: 着付け技術