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振袖の帯結び「帯をいじめない」との言葉

「変化結び」から「創作帯結び」へ。
昔からの基本形の帯結びから現代的な帯結びへ変わってきたときに・・・。

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私が20代の頃の帯結びって、基本形の帯結びが主流だったと思います。
その頃着付けをされていた方というのは、この基本形を美しく結びあげることが出来ないといけなかった時代ですね。

基本はとても奥が深いです。

ふくら雀に始まり、ふくら雀に終わる。

ふくら雀ほど難しい帯結びはないでしょう。

左右対称、全体のバランス。
箱ひだの綺麗な広がり。
お太鼓の下線の美しさ。

現代で、このふくら雀を結んでくださいと言われたら、どのくらいの着付師さんが美しく結ぶことが出来るでしょう。

着付師にとっての課題の帯結びだと思います。

三つ山ひだで作るふくら雀は、箱ひだで作るお羽根に比べ簡単よね?とは言っても、やはりバランスはとても難しいと思います。

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今は基本の帯結びを結んでくださいと言われることは滅多にありません。
誰よりも華やかに、まだ見たことの無いような帯結びは大変喜ばれますね。

その為、華やかさを求めて練習に励む私たち着付師。


基本の帯結び⇒変化結び⇒創作帯結び


基本の帯結びから変化結びと呼ばれる帯結びが求められ、今では創作帯結びと呼ばれる更にゴージャスな帯結びへと移り変わってきました。

「変化結び」と言われた帯結びの頃は、基本をアレンジさせた帯結びで、それだけでも充分に凝った帯結びとして喜ばれていたことでしょう。

その頃はまだ、折りひだの美しさが守られていた頃なのだと思います。


それから三重紐という便利小物が誕生し、帯結びの羽根に動きが生まれるようになりました。

華やいだ帯結びに憧れ、「私も!」「私も!」と多くの方が求められます。


帯をいじめない帯結び


帯結びにも流行があって、どんどん華やかな仕上がりになるにつれ、帯にかかる負担は大きくなってきていますね。

動きを固定するために使う輪ゴムなどは帯への負担となっています。
私は帯への負担を考慮し、変化・創作帯結び用【透明ゴム】を使用しています。

基本を学ばれた着付師さんは、「帯を大事にする」気持ちが強くあると思います。
ですから三重紐に通す羽根にも細心の注意を払い、帯への負担を少なくするように考えますね。


私ももちろん、帯を大切に扱います(*^^*)
実践講座では着物や帯の取り扱い方法についてもお伝えしています。

クチャクチャにならないように輪ゴムをかける、三重紐をかける、帯を擦らないよう注意は必須です。

この作業に神経を遣っているのは親先生のひと言があったからです。

「帯をいじめない」

創作帯結びで華やかな帯結びが主流になると、仕上がりの美しさを求めるため経過の扱いは気にしなくなりがちです。

左の羽根にグチャグチャのひだを取る、右の羽根にもグチャグチャの・・・。
これでは帯が可哀想ですね。

折りで作り上げる帯結びにすることで帯地への負担は少なくなります。


昔の袋帯は現代に比べ高価でしたね。(平均的にです)
中にはいずれは二重太鼓で結ぶ為に、それはそれは高価な袋帯をお求めになられていた方も多かったと思います。

今は振袖には振袖用。帯結びで折り線がつくからそんなに良いものは要らないよ!という考えが多いと思います。

ですから「帯をいじめない」というふうに考えなくてもいいのかもしれませんが、価格に関わらず、着付師さんが大事に扱ってくれたらやっぱり嬉しいものだと思います。
帯を解いたとき、クチャクチャになってしまった帯を見るよりは、折り線メインで残っている方がやっぱり嬉しいですよね。

これは着付師の腕の見せどころ?

着物もそうですが、脱いだ時のシワの状態で、どこまで配慮して着付けたかが分かりますでしょう?
帯結びも一緒ですね。


こうしてあれこれ考えるようになってくると、お客様のおもちの帯がどのようなお気持ちで購入されたものなのか、織り元のこだわりなども理解してから帯結びに入るようになります。
帯の価格を推理することまでは必要ありませんが、数万円の帯と数十万円の帯の違いはすぐに分かるくらいの判断力は必要でしょうね。

数万円の帯だからクチャクチャにしても良いということではないのですが、高価な帯の時には更に配慮が必要となりますね。

帯をいじめないためにも・・・。


帯結びで遊びとなるあまり部分の処理。
見えない部分ですが、折り線をしっかりと取りながら進めますと、広がりも抑えられますし、クチャクチャにもなりません。

織り地の目に通して折り線をつけて行きますと、後が残ってしまってもさほど気にならないと思います。


どのような帯でも、数百万円の帯を取り扱う気持ちで帯結びを考えると、自然と、今までよりも丁寧な扱いになると思います(*^^*)


クリップを使用するときも、そのクリップは着物や帯を傷つけないものか、着付けへらを使う時も、そのヘラが着物や帯を傷つけない使用方法かも考えながら進めることも大切ですね。

もし、数百万円の帯をお持ちでしたら、その帯で帯結びをイメージしてみてください。
雑には扱えないですし、折りひだについても出来るだけ跡が残らないように・・・と考え進めるように意識が変わると思います(^^)


お客様のお持ちの帯をいじめない
私の心の中での帯結び中の呟きです。


100万円を超える袋帯





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カテゴリ: 着付け技術